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「一杯のコーヒーを通じて安らぎと活力を提供する」

日経新聞の文化面にある「私の履歴書」。普段はそれほど気に留めることはないのだけれど、今年の2月に関しては、毎朝「私の履歴書」を読むのが待ち遠しいほどでした。ドトールコーヒーの創業者で現名誉会長でもある、鳥羽博道氏の履歴書です。

少年時代のことから始まる第一日目の記事を読んで、すっかり度肝を抜かれました。実の父親に日本刀を向けられ、家を飛び出した博道少年は、その足で親戚を訪ね、わずかばかりの援助で上京することになるのです。東京の叔父さんに服を買ってやると言われ、洋品店で「なんでもいいので、一番安いものを」と申し出たのだそう。そして、高校を中退し本格的に東京で働き始めるのです。

最初は飲食店の住み込みとして働いていましたが、鈴木コーヒーに転職することになります。もともと対人恐怖症だったいう鳥羽氏が営業の仕事を任されたとき、セールストークは無理でも、お客さんの喜ぶことだったらなんでもしようと寝る間も惜しんで働いたのだそうです。その努力が報われ、その後喫茶店の店長として立ち上げを任されたり、ブラジルのコーヒー農園で働く機会を得たりと、さまざまな経験をしてきました。そしてついに、自分で会社を立ち上げることになります。ドトールコーヒーの夜明けです。

約4週間を通しての鳥羽氏の履歴書は、まさに鳥羽氏のたゆまぬ努力の軌跡でした。どれほど勇気づけられたことか。どれほど相手を幸せにすることの大事さを学んだことか。どれほど学習熱心であることが必要かを気づかされたことか。ビジネスを成功させるために必要なのは、生まれ持った才能ではなく、執念です。執念を持つために必要なのは、知識ではなく思いやりです。思いやりを持つために必要なのは、お金ではなく、「一杯のコーヒーを通じて安らぎと活力を提供する」という使命です。そんなことを、記事の行間から感じていました。

この「私の履歴書」に書かれていることとほぼ同じ内容で、かつ起業を志す人向けに書かれた本が、鳥羽博道氏の『ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記 (日経ビジネス人文庫)』です。きっと、みなさんの背中を押してくれると思いますよ。おすすめです。
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by serendip_love | 2009-04-11 23:36 | お気に入りの本
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秋田から福井に引っ越しました。気持ち新たに、妻・母・女性、そしてビジネス翻訳家として「私らしく」成長していきたいな。


by serendip_love
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