井の中の蛙
「井の中の蛙大海を知らず」
言わずと知れた荘子の故事。世間知らずのことや見識の狭いことを言います(詳しい由来はコチラを参考にしてみて下さい)。26歳で大学に入学し、29歳で留学した村上は、「井の中の蛙」だったなと思うことがしばしばあります。「自分が知らないということを知る」ということが、「知る」ことの始まりなのだとしたら、遅ればせながらもスタートラインを切ったかしら。『ソフィの世界』でいう、「ふわふわで居心地のいいウサギの毛の中からやっと抜け出し」始めた状態かしら。
皆さんご存知と思いますが、この言葉には続きがあります。数年前NHKの大河ドラマ「新撰組」を観ていた時に知ったのですが、「井の中の蛙大海を知らず、されど天の深さを知れり」と続くのですね。欲張りな村上は、そのどちらも知りたい。もちろん1つのことにフォーカスすることも大事だけれど、もともと海も広大なのだし、天も無限に高いのだから。知識を空間的に広げていきたいと願うのは、この好奇心故でしょうか。
by serendip_love
| 2007-04-20 01:42
| 村上センス in Sweden